井上理恵の演劇時評

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zoom RSS 宝塚宙組 轟悠・美咲凛音・愛月ひかる・桜木みなと「双頭の鷲」 (J・コクトー作、植田景子脚本・演出)

<<   作成日時 : 2016/12/08 18:01   >>

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コクトーの「双頭の鷲」を観た(2016年12月3日マチネ、宝塚バウホール)

 エリザベート皇后の突然の死(暗殺)は、さまざまな芸術作品を生んだ。

宝塚や梅芸・帝劇で今も再演され続けているミュージカル「エリザベート」もその一つ。
 この作品では、エリザベートはフランツと結婚するまえに、黄泉の帝王がエリザベートに恋をして、ドラマが始まる。


コクトーの「双頭の鷲」は、結婚式の夜に王が死んでいる。映画にもなったらしいが、観ていない。

コクトーのエリザべートは、王の死後喪服を着て、顔をベールで覆い、
自由主義的な思想を持ち芸術を愛し、日々過ごしている。宮殿には住んでいない。

 この不思議な設定にマッチした松井るみのセットがひときわ引き立つ。

 王の死から10年目のある夜。
王妃(美咲凛音)と読書係(美風舞良)と侯爵フェリックス(桜木みなと)がいる城に男がやってきてドラマが始まる。

 その思想故に警察や軍隊から追われている男、スタニスラス(轟悠)が、王妃の館に飛び込んできた。

彼は王とそっくりの詩人で無政府主義者であった。王妃は彼の詩を愛読していた。

 ケガをしているスタニスラスをかくまい、二人は惹かれあう。

 二人の出会いは、怪しまれ、フェーン伯爵(愛月ひかる)に追及される。

 詩人は王妃に、宮殿に帰るようにすすめ、彼は薬を飲んで死を選ぶ。

 王妃は、彼に殺されるべく悪態をついて、希望通りに殺される・・・・・

 あらすじは、こんなものである。こうして書くと身もふたもない作になる。

 植田景子は、コロス(パパラッチ)のような存在を外側に配し、ストーリーテイラー(和希そら)の導きで
不思議な舞台が展開するように作った。見事な構成であった

 そして・・・・・・轟悠が、素晴らしい・・・・。

こんな男が飛び込んできたら王妃でなくとも、
男も女も必ずやかくまうだろうと思うような・・・・青年だった!

 轟は、まことに素敵なスターだ・・・・・作家の創作意欲を沸かさずにはいないだろう・・・・・・

美咲は、今一つ・・・・・一生懸命さや強さが前に出すぎて・・・・・どうにも残念・・・・神奈川では頑張って…・

 美風舞良・愛月ひかる・桜木みなと・和希そら・・・・そしてコロス達・・・・・使用人・・・・・

 皆、新しい側面を出して健闘している・・・・・   さらなる前進を期待したい。





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